ポータブル電源の寿命は何年?メーカー別の比較と長持ちさせる方法
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「ポータブル電源の寿命は何年ぐらいかかるの?」こんなことを思ったことはありませんか? ポータブル電源は災害時になった停電になったときや、コンテントがないキャンプ場で電気を確保することができて、便利なものです。ですが、そんなポータブル電源もずっと使えるわけではありません。いつか寿命が来て使えなくなります。 ただいつ使えなくなると聞かれても、よく分からない方も多いと思います。どうせ使うのであれば、ポータブル電源の寿命がどのくらい持つか、把握しておきたいですよね。 そこでこの記事では、
- ポータブル電源の一般的な寿命は何年か?
- 電池ごとのポータブル電源の一般的な寿命
- ポータブル電源の寿命の伸ばし方
以上ついて、解説していきます。 この記事を最後まで読んでいただくことで、ポータブル電源の寿命について分かるようになります。ポータブル電源の寿命の伸ばし方についても解説していくので、興味にある方はぜひ最後までご覧ください。
ポータブル電源の一般的な寿命は何年か?
ポータブル電源「2~10年」と記載されていることが多いです。年数に幅があるのは、内蔵している電池の種類が異なるためです。 そこで、まずは電池の種類ごとに、ポータブル電源の寿命を確認できればと思います。
三元系リチウムイオン電池の場合
まずは「三元系リチウムイオン電池」の場合を考えていきます。三元系リチウムイオン電池とは、正極にニッケル・コバルト・マンガンやニッケル・コバルト・アルミニウム (NCA)などの三元系化合物を使用して作られた電池です。 数年前のポータブル電源の電池の種類として、もっとも一般的だった電池になります。充電回数で考えた場合
充電回数で考えた場合「500回前後」充放電することができます。この回数を超えると、電池の減りが早くなったと感じることが増えてきて、電池が劣化していることを実感するようになります。この充電サイクルは、毎日使用で計算すると1年半から2年ほどになり、一般的なスマートフォンのバッテリーと同じくらいの「持ち」であることがわかります。リサイクルはできるのか?
「三元系リチウムイオン電池」はリサイクルできるため、環境にも優しく利用することができる電池であるのが特徴です。PowerArQでも回収サービスを実施しており、三元系リチウム電池のバッテリーについては、回収後リサイクルを行い、適切な形で再利用するように運用されています。リン酸鉄リチウムイオン電池の場合
リン酸鉄リチウムイオン電池とは、リチウム、鉄、リンを主な材料として作られた電池のことを言います。リチウムイオン電池は三元系リチウム電池と比較しても、より安全性に優れた電池となります。容量に対してパワーが出にくく、同じ出力にしようとすると、三元系リチウムイオンの電池のシリーズよりも大きくなりやすいですが、発火のリスクが低く、自己放電率が低いのも特徴です。 これらの要素はポータブル電源に適しているため、近年はリン酸鉄リチウムイオン電池のモデルが増えています。充電回数で考えた場合
充電回数で考えた場合「3000回前後」充放電することができます。仮に毎日使用しても10年ほど使用できる計算となり、長期的にバッテリーがへたらず、「物持ちが良い」のもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの特徴です。リサイクルはできるのか?
リン酸鉄リチウムイオンは、現状の廃棄場の技術ですとリサイクルするのが難しい電池にはなります。そのため、電池を小さく潰したあとは「埋め立てる」ような形で廃棄をすることが多いです。そのため、より環境のことを考えて電池を選ぶのであれば、現状ですと、三元系リチウム電池に軍配が上がるとも言える状況にはなります。
メーカー別で比較するポータブル電源の寿命は?
ポータブル電源の寿命は商品によって異なります。 ここからはメーカー別でポータブル電源の寿命を見ていきましょう。色んなメーカーと比較して、お好みのメーカーからポータブル電源の購入を検討してもらえたらと思います。Jackery(ジャクリー)
Jackeryは2012年にアメリカ・カリフォルニアで「グリーンエネルギーをあらゆる人に、あらゆる場所で提供する」というビジョンのもと、作られた会社です。主にポータブル電源、ソーラーパネルの販売を行っている会社です。 販売台数は400万台を突破していて、世界的にポータブル電源を展開しているのが、ジャクリーの強みです。充電回数で考えた場合
充電回数で考えた場合、ジャクリーのポータブル電源は「500〜4000回」のサイクルに集約されます。回数に幅があるのは、三元系のモデルとリン酸鉄のモデルが混在しているためです。昔は三元系のモデルのみを展開していましたが、近年はリン酸鉄のモデルを主力にして展開しています。メーカーで回収サービスはあるのか?
Jackeryでは製品の回収サービスはあります。電話、メール、LINEでいつでも気軽にお問い合わせすることができるので、購入後も安心です。他にも長い保証期間や返品返金保証やアフターサービスにも優れています。ecoflow(エコフロー)
ecoflowは「そのパワーが、新しい世界へ」というのをビジョンに掲げた会社です。個人、家族、社会全体にスマートで環境に優しいエネルギーソリューションを提供する ミッションを掲げていて、世界希望で商品展開しているのが特徴です。充電回数で考えた場合: EFDELTAシリーズの場合
最新シリーズの場合、「3~4000回」のサイクルで充電することができます。毎日を使用とした場合でも、約10年間使用できる計算になります。充電回数で考えた場合: RIVERシリーズの場合
最新シリーズの場合、「3~4000回」のサイクルで充電することができます。毎日を使用とした場合でも、約10年間使用できる計算になります。メーカーで回収サービスはあるのか?
ecoflowには「エコリサイクルサービス」というものがあって、製品無料回収サービスを行なっています。故障や破損しているものや保証期間が過ぎているものも回収対象となるので購入後も安心です。anker(アンカー)
ankerとは「Empowering Smarter Lives」をミッションにしています。 世界No.1のモバイル充電ブランド「Anker」、オーディオブランド「Soundcore」、スマートホームブランド「Eufy」、 プロジェクターブランド「Nebula」などを世界100ヶ国以上で展開しているハードウェアメーカーです。充電回数で考えた場合
最新モデルですと「約3,000回」のサイクルで充放電することができます。ankerのポータブル電源も市場のスペックの変動に合わせて進化を続けている印象があります。メーカーで回収サービスはあるのか?
ankerでは、使用済のポータブル電源の回収を行なっています。外装パッケージやケーブル等付属品のない本体のみの製品や故障・破損している製品でも回収することができるのが特徴です。JVCケンウッド
JVCケンウッドはモビリティ&テレマティクスサービス分野、セーフティ&セキュリティ分野、エンタテインメント ソリューションズ分野の事業等を営む会社です。充電回数で考えた場合
最新シリーズの場合、「3000回」のサイクルで充放電することが可能です。メーカーで回収サービスはあるのか?
JVCケンウッドでは回収サービスはありません。自分の住んでいる地域のルールで処分する必要はあります。もしも購入後使用しなくなった時の回収サービスを望んでいる方は、他のメーカーを選ぶことをおすすめします。suaoki(スアオキ)
suaokiは、中国に拠点を置いてある会社で製造・販売するポータブル電源、車用品、太陽光発電機器、アウトドア用品などのを提供している会社です。充電回数で考えた場合
suaokiはリン酸鉄のモデルの展開がなく、どのシリーズのモデルも「1000回」の以内の充電サイクルの表記になっています。メーカーで回収サービスはあるのか?
suaokiはメーカーで回収してくれるというサービスはありません。自分の住んでいる地域のルールに沿って処分するようにしましょう。Victor(ビクター)
Victorは、ワイヤレススピーカーやポータブル電源、ポータブルソーラーパネルなどを販売している会社です。電子製品を多く扱っているのが特徴です。充電回数で考えた場合
最新モデルの場合、「3000〜4000回」のサイクルで充放電することができます。こまめに抜き差しする方でも、長い間安心して使うことができます。メーカーで回収サービスはあるのか?
公式HPの記載を確認する限り、現状、ビクターはメーカーで回収サービスを用意していないようです。PowerArQ(パワーアーク)
PowerArQは、加島商事株式会社が展開するアウトドアや災害対策用品のブランド会社です。ポータブル電源やポータブル冷蔵庫、他にはネッククーラーなども販売しているのが特徴です。充電回数で考えた場合
充電回数で考えた場合PowerArQのポータブル電源は「最大4000回」のサイクルで充電することができます。シリーズにもよりますが、10年以上使用することができるのが特徴です。メーカーで回収サービスはあるのか?
PowerArQではポータブル電源の回収対応サービスはあります。回収してリサイクルすることができるので環境にも優しくて、購入後も安心です。
ポータブル電源の寿命の伸ばし方は?
ここまでポータブル電源の寿命について紹介していきました。ただ「できれば寿命を少しでも伸ばすような方法ってないの?」と考えた方も多いでしょう。そこで、次の項目ではポータブル電源の寿命の伸ばす方法について、解説していきます。給電時のポイント
まず、給電時のポイントです。ポータブル電源に限らず、電池やバッテリーは「どのよう二充電しているか?」で、電池の寿命が大きく変わります。そこで、ポータブル電源の場合、どのように充電する方がいいのか?という視点で、いくつかの項目に分けて解説していきます。バッテリー残量を最適な状態にしておく
まずは「バッテリー残量を最適な状態にしておくこと」です。バッテリー残量を最適な状態にしておくことは、重要です。ゼロの状態を避けることがバッテリーの劣化を防ぐうえで重要ですが、気にされる方は「60〜80%ぐらいの残量にしておく」ことを心がけるとよいでしょう。 なお、充電するサイクルは三ヶ月ほどに一回で十分ですが、家電製品という性質上、定期的に利用するように心がけるとよいでしょう。低温や高温で使用はしない
ポータブル電源を保管しておく場所や使用する場所の温度や湿度は注意した方が、電池的によいです。スマートフォンの充電時に電池が熱くなる状況を経験したことがある方も多いと思いますが、あの状態も「電池の劣化に繋がるような負荷がかかっている状況」ですので、なるべく、電池に余計な熱を持たないようにするのがポイントです。パススルー充電は避けた方がベター
パススルー充電とは、ポータブル電源を充電をしながら他の家電や電子製品への給電することをいいます。一般的にこのパススルー充電も電池に負荷をかける状態となります。 余計な熱をもたないようにしていたら、そこまで大きな負担になりませんが、電池の寿命をより伸ばしたいという発想から考えると、なるべく避ける方がベターにはなります。保管時のポイント
次にポータブル電源の寿命を延ばすための保管時のポイントを紹介していきます。ポータブル電源は保管場所や保管環境をしっかりと行わないと、寿命を縮める原因になってしまいます。これから紹介するポイントをぜひともチェックしてポータブル電源を長く使えるようにしましょう。空っぽの状態で保管しない
充電を空っぽの状態、つまり残量がゼロの状態で保管しないようにすることが重要です。電池残量がゼロの状態で保管し続けていると、電池の劣化に繋がる恐れがあるからです。 「じゃあ逆に充電をフルの状態にしておけばいいんじゃないの?」と思うかもしれません。フルの状態自体は電池の負荷にはなりませんが、電池がフルにもかかわらず、電池を充電し続けようとして、余計な熱を持つと、それは電池の劣化に繋がります。そのため、電池の寿命を延ばす、という観点だけで考える場合は、60%~80%の残量で保管するように意識することが最適といえます。低温や高温で保管しない
キャンプで日光を直接当てたり、車内の高温の環境で保管するなどは、電池寿命の観点でみても、あまりよい環境とは言えません。電池に余計な熱を持つことで、ポータブル電源の寿命を縮める原因になりえるためです。 そもそも、ポータブル電源の電池はメーカー問わず、保管を推奨する温度が記載されており、その温度を超える環境に置くと、電池に負荷がかかる可能性が高く、劣化に繋がる可能性が上がるため、推奨の範囲内の環境で保管することをおすすめします。
ポータブル電源の寿命は何年?メーカー別の比較と長持ちさせる方法のまとめ
ここまで「ポータブル電源の寿命」について詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは- 三元系リチウムイオン電池の充電サイクルは、500回前後
- リン酸鉄リチウムイオン電池の充電サイクルは、3000回前後
- ポータブル電源の寿命は、給電方法や保管環境によって、一定数は改善可能