ポータブル冷蔵庫の冷却方式の違い:コンプレッサー式とペルチェ式の比較
ポータブル冷蔵庫の冷却方式の違い:コンプレッサー式とペルチェ式の比較
前置き
現在、PowerArQブランドではポータブル冷蔵庫/車載冷蔵庫として、ふたつのモデルをリリースしています。
ひとつは、「ICEBERG 2 25L」、もうひとつが「ICEBERG 45L」です。
この二つのモデルには、容量や性能面でいくつか違いがありますが、冷却方式としては、ともにコンプレッサー式を採用しています。
実は、初代のICEBERGはペルチェ式の冷却方式を採用していたのですが、ICEBERGをリニューアルする中で、どのモデルもコンプレッサー式の冷却方式を採用するに至りました。
ところで、コンプレッサーとペルチェでは何が違うのか、わからない方もいるのではないでしょうか?
そこで、この記事ではコンプレッサーとペルチェの違いと、それぞれの特色を簡単に説明したいと思います。
コンプレッサー式の利点
- 高い冷却効率:コンプレッサー式は家庭用冷蔵庫で使用される冷却方式です。冷媒の圧縮と膨張によって、素早く冷却を行うことができます。
- 強力な冷却能力:コンプレッサー式の冷却方式は、ペルチェ式に比べると、環境温度に対する影響が少なく、マイナス温度の冷却にも対応可能です。また、ペルチェ式は外気温と温度差によって「冷え」を生み出す冷却方式ですので、夏場でしっかり冷やしたい場合は、コンプレッサー式をオススメします。
- 耐久性: コンプレッサー式冷却システムは、ペルチェ式に比べると、耐久性が高く、長持ちします。(一般的な家庭用冷蔵庫でも使用方法によっては10年以上することができます)。製品寿命の部分について、ポータブル冷蔵庫に限ると持ち運びや保管方法によって影響されてしまいますが、「冷却性能」という観点からは耐久性が高いと言えます。
ペルチェ式の利点
- 静音性:製品の構造にもよりますが、一般的にコンプレッサー式の方が稼働音が大きく、ペルチェ式の方が静かだと言われています。
- 振動がない:コンプレッサーの場合、コンプレッサーの振動がダイレクトに伝わるため、振動が気になる場合があります。対して、ペルチェ式は本体設計にもよりますが、振動が少ない構造が可能で、それがないため、コンプレッサー式と比べると、音が静かだと言えます。
- 軽い:あくまでもPowerArQシリーズのポータブル冷蔵庫として考えた場合のケースにはなりますが、本体の構造上、ペルチェ式のポータブル冷蔵庫の方が、容量に対してコンパクトにできて、軽く設計することができます。
選択のポイント
ICEBERGシリーズとしては
・冷却性能を重視する場合は、コンプレッサー式のポータブル冷蔵庫をオススメしています。
・なるべく静かで、コンパクト性を重視する場合は、ペルチェ式のものも検討いただくと良い
上記のような案内を行なっています。
当ショップのポータブル冷蔵庫一覧は下記から確認できますので、ぜひ一度ご覧になってください。